慢性腎臓病(CKD)

いきなり透析と言われて…

透析が辛いということはぼんやりと知っていても、慢性腎臓病や食事療法のことはあまり知らないという人が多いのではないでしょうか。

腎臓病とは​

腎臓の病気には糸球体腎炎、IgA 腎症、膜性腎炎、ネフローゼ症候群、糖尿病性腎症、慢性腎炎、高血圧による腎硬化症などがあり、腎機能が低下します。
慢性腎臓病では体の老廃物を腎臓で濾過する機能と必要な物質を再吸収する機能が低下し、重度になると人工透析の助けを借りる必要があります。

腎機能の指標

腎臓の濾過機能はクレアチニンクリアランス Ccr値(mL/min)によって測定します。腎機能が低下すると、血中のクレアチニン(mg/mL)は体外へ排出されないため、Ccr値は上昇します。​

人工透析とは

血液透析では週に2〜3回病院に行って、1回4〜5時間かけて血液の老廃物を体の外に出します。腹膜透析という選択肢もあります。

慢性腎臓病の原因​

腎臓病は複数の疾患の集まりです。何らか原因疾患があって、腎臓病になっていることが多いのです。​

原因疾患​

1位 糖尿病(糖尿病性腎症)​
2位 腎硬化症​
3位 慢性糸球体腎炎

透析を先延しできるのか?

慢性腎臓病のステージに依存しますが、専門家の指導の下で食事療法にチャレンジしてみましょう。​

CKDと診断されたら

  1. 腎臓専門医の診察を受け、薬物療法を受けます。また、管理栄養士からステージや症状に合わせた食事指導を受けることをお勧めします。​
  2. 血液検査・尿検査の結果はご自身の状態を把握する貴重な資料です。検査結果を前回・前々回と比較して現状を把握しましょう。​
  3. 適切な運動を心掛けましょう。趣味や興味のあることもあきらめず、できる範囲を広げていきます。病気だからと閉じこもってばかりいると精神的にもよくありません。​