活動方針
目標(ビジョン)
ストップ慢性腎臓病を掲げて、正しい食事療法の普及活動を推進し、患者さんのQOL向上を実現する。
取り組み
- 生活習慣病や慢性腎臓病に対する最新情報を発信し、正しい食事療法の知識を広める。
- 管理栄養士さんによる調理教室を支援する。
- 患者さんとそのご家族に学びや交流の場を提供する。
ご挨拶
皆さま、
高血圧、糖尿病等がなどの原因疾患により腎臓病を発症し、血液透析を受けている患者は現在約20万人います。新たに透析をはじめる人は毎年約3万人いる一方で、年間約1万8000人の透析患者が亡くなっています。透析医療は高額であり、その上、週に3日ほど通わなくてはならないため、これまで通りの生活を送ることが難しくなります。
近年、国民医療費の急激な増加(透析医療費は約1兆円)などを背景に、腎臓疾患についても透析導入を開始する前、いわゆる「保存期」における食事療法が重視されるようになってきました。食事療法を行うことで、病態の進行を遅らせることが可能です。そこで、私たちは、食事療法が必要な生活習慣病や腎臓疾患患者のために、医師や薬剤師、栄養士などの指導のもと、その人に合わせた最適な食事療法のプログラムや効果的な調理法などを提供し、専門的な指導を行います。
私たちは、食事療法を啓発するための市民講座の開催や、患者同士の交流の場を設定するほか、食事療法に必要な治療用食品のおいしい調理方法や献立を提案し、毎日の食事療法を続ける手助けをします。昨年までウェビナーにて紹介してきましたように、慢性腎臓病の進行をストップさせるという新たな目標を掲げて、患者の生活の質的向上(QOL)及び保健・医療福祉の増進に貢献します。
2024年 1月 6日
理事長 杉山剛